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むかしむかし

どうも。矢野です。  
突然ですが  
日本古代の製鉄についてです。
土砂から砂金を選別し
たたら や ふいごで・・・
というのは、言うまでもなく
大陸から来た技術です。
     
それまではどうしていたのか?
     
日本は湿潤な気候帯にあるため
イネ科の植物が繁茂します。
淡水の湖や沼の浅瀬を
イネ科植物は好みますが
葦や萱などが根から  
水分と養分を吸収する時
鉄など金属成分は  
吸収されずに根元に残ります。
     
長い年月、それを繰り返すうちに
粗悪な鉄分が団子になって水辺に
ころがります。  
これが「褐鉄鉱」と呼ばれる
錆びた鉄と不純物の塊です。
     
古代の奈良、大和には
沼や池などが多く  
お隣の河内地方も同様でした。
また、古代文化が栄えた
出雲には宍道湖などが
諏訪には諏訪湖があります。
もちろん琵琶湖の周辺でも
この褐鉄鉱の塊を集め
野火で焼いて  
質の悪い鉄を作っていたのです。