会長ブログ

働き方5

働き方「渦の中心で仕事をする」
 社員が自主的に考えて、自ら行動する会社は理想です。でもなかなかそうはなりませんでした。やりやすい仕事はするけれど、厄介な仕事は誰も手を付けません。何とかこのような傾向を変えたいと思い、なるべく社員さんでやってもらう仕組みを考えました。
社員の懇親を計るつくし会をつくり、新入社員歓迎パーティーや忘年会などを取り仕切ってもらうようにしました。朝礼も社員全員が順番に司会をするようにしました。5Sや安全などを管理する委員会を5つ作りました。
2年前に社長を交代して自分からは進んで何かをやることはなくなりましたが、今ではかなり皆さんが自主的に行動するようになってきたように思います。これから景気が悪くなってきたとき、自主的にそれに対して行動を取ってもらえるのかと心配しております。

働き方「高い目標を掲げ続ける」
塾長のように高い目標を掲げる人はすごいと思います。孫正義さんや澤田秀雄さんもそうです。最初から高い目標を掲げ、大きな成功を収めておられます。でも自分は大した人間ではないと自覚していたので、高い目標を掲げることが出来ませんでした。
弊社の経営理念の第一は「一流の技術で社会の役に立つ」ですが、日本一の技術や世界一の技術を掲げることはできませんでした。しかし技術にこだわりたかったので、一流の技術としたのです。一流の技術と言っても何のことか良く分かりませんし、インパクトに欠けます。
最近思えるようになったのは、自分は大したことはないかもしれないけど、一緒に働く仲間の力を借りれば大きなことが出来るかもしれない。そして大きな目標を掲げたほうが、みんなのやる気が上がるのではないかと思うようになりました。
そこで最近私がよく口にするのは「この会社をみんなが誇りに思える会社にしたい」です。私にすれば大それた願いです。技術面や給与面などでいつそうなれるか見当もつきません。しかしそう願って行動することに意義があるように思うのです。企業にとって高い目標は不可欠だと思います。

働き方「まず思わなければならない」
思うことからすべてが始まります。このことを痛感するのは財務です。20年前まで弊社には自己資本がほとんどなく、債務超過と債権超過を行ったり来たりしていました。そしてそのことに全く疑問を持っていませんでした。銀行が貸してくれるなら良いだろうと思っていたのです。
財務を勉強して驚きました。こんな状態ではいつ倒産してもおかしくありません。それから何とか財務を健全にしようと心掛けました。やはり心掛けると良くなって行くのですね。今ではそれほど危険の無い状況になりました。思えば必ずそこに近づくのですから、思うことを大切にして行きます。

働き方「願望を潜在意識に浸透させる」
22年ほど前に初めて経営計画書を作りましたが、作ったことも忘れてしまい翌年になって手直しして、また机の中に入ったままになっていました。数年このようなことを続けていて、目標なんかすっかり忘れていました。これではいけないとやり方を変えるようにしました。
私一人で作るのではなく、幹部社員を巻き込み一緒に作るようにしました。期の初めに発表会を開き全員に周知します。月初に幹部会議を開き、昨月の反省と次月の計画を発表してもらいます。また毎朝の朝礼でその月と通期の進捗を幹部から報告してもらいます。サーバーには全部の進捗が載っていますから、誰でも見ることが出来ます。このようにして行けば、目標が潜在意識に浸透して行くのではないかと考えています。

働き方4

働き方「感動が新たなエネルギーを与えてくれる」
 仕事では思い通りに行かないことの方が多いのですが、たまに見込み通りにピッタリに仕上がるととても嬉しくなります。苦労して設計した金型がきれいに組み上がった時は、惚れ惚れして2・3分間眺めたことがあります。そういう瞬間があるから仕事に頑張れるのですね。
 先生に来ていただいて、全社でQC活動をしています。半年ごとに発表会を開いていますが、この前の発表会で驚くことがありました。作業工程の動画マニュアルをQC活動で作ったのですが、その動画のナレーションが女性の声です。上手ですが聞いたことのない声なので聞いてみたら、ソフトが読み上げているとのことです。若い人の能力の高さに改めて感動いたしました。

働き方「製品を抱いて寝たいという思い」
 盛和塾石川の視察研修で京セラ本社を訪れた際、資料室で塾長が抱いて寝たという水冷複巻蛇管を拝見しました。かなり大きなもので、小さなサンドバックほどもあります。角管が二重らせんになっています。粘土をところてんの様に押し出し、巻いて成形したのではないかと推察しましたが、自重で変形するので寸法を出すのは大変だろうと思いました。抱いて寝てまで製品を作ろうとする塾長の思いの強さを、実物を前にして改めて感じました。

働き方「製品の泣き声に耳を澄ませてみる」
 日に何度も工場を見て回ります。皆さんどのような仕事振りをしているのか、品物はどのように加工されているのかを見ています。溶接ひずみを取るのにハンマーでたたいているのを見たり、曲げ角度を出すのにハンマーでたたいているのを見るのは、あまり気持ちの良いものではありません。またスクラップボックスに製品が捨ててあるのを見ると、何かの都合で不具合になったのかもしれないけど、ちょっと残念な気持ちになります。また製作途中のものが何週間も放置されていたりすると、なぜそうなったのかと心配になります。
 ほとんどの場合なにも指摘することはありませんが、目に余る場合は注意することもあります。工場の稼働状態を知ることが、私にとって一番の関心事なのです。これからも製品の泣き声に耳を澄ませて行きたいと思います。

働き方「自燃性の人になる」
 自分はもともと燃え上がるタイプではなく、冷めた目で冷静に見ているタイプでした。それが少しは燃えるタイプになったのは、何とか良い会社にしたいと駆けずり回っていたからだと思います。熱い思いがあれば、冷え切った人でも燃え上がるはずです。自分の人生を良くしたいと思うのは誰でも一緒です。人生を良くするには会社を良くするしかありません。何とか自分の考えに賛同してもらいたくて、事あるごとに伝えるようにしています。 

働き方3

働き方「愚直に、真面目に、地道に、誠実に働け」
 人間は煩悩にまみれた存在です。常に何かに悩み、悲しみ、恐れ、怒り、苦しむ存在です。その中でも貪欲と怒りと愚痴は、人間を最も害するものです。これが仏教で言う「三毒」であることを塾長から初めて教えられました。
 人の欲望には限りがありません。必要にして充分なものを手にしていても、他人がもっと良いものを持っていたら、それを手に入れたいとつい思ってしまいます。そしてそれが得られないとすると、得られないことで苦しみます。
 怒りは周りの人を傷つけ、そして怒っている本人を傷つけます。自分の思い通りに成らないことで怒っても、その思いが通ることはありません。さらに状況を悪くさせるだけです。怒りはもともと原始時代に危機的状況に追い込まれたとき、大きな力を発揮させるための仕組みだったと思うのです。現代では不要です。
 人をうらやみそしてねたむ愚痴は、それを口にすることでさらに悩みは深くなります。私はかつてよく人を羨んだものです。あの人のように頭が良ければとか、あの人のように運動神経が良ければとねたんだものでした。しかしできる人はみな努力していることを知り、できないのは自分の努力が足りないだけだと思えるようになって、ねたむことは少なくなりました。
 この三毒をなくす最も良い方法が、愚直に働くことだと塾長は言われます。誠実に働けば、このようなことを考える暇はなくなりますし、仕事の成果が上がり会社が立派になれば、自然と三毒から遠のくと思います。

働き方「反省ある毎日を送る」
 10年前からコスモ教育出版が発行する「13の徳目」を毎日書いています。書く内容は今週の質問に対する答えと、今日の気づきと、今日のありがとうです。私はこれを日記代わりに書いています。
 毎日書くべきことは、反省と感謝しかないのだと思います。一日を振り返ると、ああすればよかった、こうすればよかったと思うことばかりです。そして有り難く思えることがいくつもあります。次の日はまた同じことを繰り返すかもしれませんが、反省が少しでも減るように、そして感謝をなるべくたくさん書くようにします。

働き方「心の持ち方を変える」
 心の持ち方一つで自分を取り巻く世界は、どのようにも変わるものだと感じています。自分の商売はちっぽけなものだと思っていた頃は、たいして利益が上がらないし、社員さんもよく辞めて行きました。
 しかしこの商売は世の中になくてはならないもので、誇りを持ってやるべき仕事だと思えるようになったとき、利益が上がるようになり、離職率も減ってきたように思います。すべて考え方で、世の中は良くも悪くもなるのだと思います。なるべく良い考えで心を満たし、悪い考えが入り込まないようにしたいと思います。

働き方「仕事に恋する」
 父に言われてこの仕事に就いた当初、仕事は楽しくありませんでした。単調な仕事を朝から晩までひたすら繰り返す仕事です。なんとか楽しくならないかと工夫をしました。1時間に出来る数を計り、次の1時間でどれだけ増やせるかを工夫するのです。やり方を変えて出来高が増えると、意欲が湧いてきます。また道具や装置が工夫できないかと、仕事をしながらあれこれ考えると時間は早く過ぎます。
 世の中に楽しい仕事はないと思います。仕事となればどんな仕事でも辛いものです。辛い仕事を自分で楽しくするしかありません。仕事を好きになり、どんどん工夫を重ねて行けば、仕事が楽しくなります。そして仕事に慣れて技術が上がれば、それに応じた難しい仕事がやってきて、さらに仕事が楽しくなります。会社の皆さんが仕事に恋するまでに行かなくても、仕事を好きになってほしいと思います。

働き方2

働き方「ど真剣に働く、人生を好転させる法」
 私はレベルの高い物づくりに憧れて、高専を卒業後航空機製造会社に就職しました。ボーイング社やマグダネル・ダグラス社の図面を見て、作業票や治具指図書を作成する仕事です。すべて防衛庁の仕事で、数年先までスケジュールが決まっており、残業はほとんどなく、午後4時半には寮に帰り、卓球や碁などで楽しく過ごしていました。
 体を悪くしたから帰ってこいと父に言われ、3年で辞めてプレスの仕事に付きましたが、航空機との落差の大きさに愕然としました。一工程1円か2円の仕事で、一日働いても数千円にしかなりません。そしてオイルショックの影響でその仕事も全くなくり、1年間アルバイトに出ました。アイスクリーム屋で3カ月、印刷屋で4カ月、スタンドで2カ月、スキー場でも3カ月アルバイトをしました。
 1年ほどするとようやく仕事が出てきて、プレスに復帰することが出来ました。その仕事は長さ60センチくらいのパイプの両端を潰し、グラインダーで斜めに削る仕事でした。毎日数千本のパイプをひたすら一人で潰し、削る仕事を数カ月続けました。
 そうするうちに景気が回復し、仕事が回ってくるようになりました。プレス機を増やしパートさんを採用して行きました。最高で10人のパートさんを採用しました。私が一人で段取り、検査、配達をします。きちんとやっているか見て回らねばなりませんから、目の回る忙しさです。
 バブル崩壊があって板金に転換し、工場移転してからリーマンショックに遭遇し、多くの紆余曲折を経験しましたが、1年半前に社長を交代し、傍から見守る立場に成りました。自分から求めた訳ではありませんが、真剣に働かねばならない状況に追い込まれ、何とかここまで来ました。真剣に働くことが人生を好転させる良い方法であることをつくづく感じています。

働き方「神様が知恵を授けてくれる瞬間」
 神様が知恵を授けてくれたと思えるほど考え続けたことはありませんが、考えた結果製造方法が劇的に変化したものがあります。それはプレス金型の製作です。1990年に金型のCADを導入しました。それ以前は私一人がドラフターで図面をかき、ワイヤーカットを外注に依頼し、ボール盤で穴をあけて組み付けをしていました。一つの金型をつくるのに約1カ月近くかかっていました。それがCADを使うと設計に2日、ワイヤーカットと穴あけは外注で1週間、組み立てに1日で10日以内に金型が出来上がります。1ヵ月に10個以上製作したこともあります。
 仕事のスケジュール管理など難問を数多く抱えていますが、良い解決案がなかなか浮かんできません。神様が知恵を授けてくれるほどに、もっと考え続けねばなりません。

働き方「一見不幸なように見えて、実は幸せなこと」
 弊社にとって、この言葉が一番よくあてはまるのがリーマンショックです。売上が半分になり潰れるのではないかとオロオロし、社員をリストラしなければならないのかと悩み、リーマンショックを呪いました。
 リストラはしないと決め、全社一丸となって取り組んだ結果、大きな赤字を出しましたが、リーマンショックを何とかやり過ごすことが出来ました。その後売上はリーマン前の2~3割減が続きましたが、利益の額は以前とさほど変わらないのです。
 リーマン前のぬるま湯の気持ちが引き締まり、無駄の削減に努め生産効率が上がったのです。リーマンショックは悪いことばかりではありませんでした。しかしリーマンショックからもう10年もたち、社内は徐々に緩み始めています。またあの頃の気持ちに戻らなくてはなりません。

働き方「まず働くことが大切」
 働くことは人生を楽しく過ごす重要な方法だと思います。働くことで体が健康になり、周りを幸せにし、世の中が発展して行きます。仕事がうまく行かなかったり、人間関係で悩むこともあるでしょう。そうであっても熱心に働くことが、それらを解決してくれると信じています。
 このように働いたけどうまく行かない、そうしたらちょっと違う風に働いてみる。結果が出なかったら、またちょっと変えてみる。先の見通しがなくて闇雲かもしれないけれど、何かやっているうちに結果が出てくるのではないかと思います。今私がしていることも先が見えないけど、動いているうちに何か見えてくるものがあるのではないかと考えています。

働き方1

働き方「本当に価値ある人生を送るために」
 現在ほど生きることの意味が混とんとしている時代はないように思います。私が小さい頃は貧しい時代だったので、生きる意味を、ことさら考える必要はありませんでした。みんなが豊かな生活を夢見て頑張る時代でした。しかし現在のように生活に必要なものが身の回りにそろっていると、次は何を求めて生きて行けばよいのか分からず、迷う時代に成ってしまいました。
 そして第二次大戦後の、アメリカの日本占領政策も影響していると思います。アメリカの占領政策は、日本を再びアメリカに敵対することがないように、仕向けるものでした。軍備を持たず、愛国心や道徳を教えないようにしたのです。現状を見てみると、この政策はとてもうまく成功しているようです。
 生きる目的がはっきりとしないため、楽に楽しく過ごすことが目的となっていまい、辛い労働は避けるようになってしまいました。今のほとんどの子供たちの勉強する目的は、偏差値の高い大学に入り、仕事が楽で給料の高い大企業に勤めることです。自分の価値がどこにあり、何をしたいのかもわからず、ただ世間の一般的な価値にしたがって生きているのが現状ではないでしょうか。
 生きて行くことと、働くことは密接に結びついています。生きて行くようにしか働けないからです。そして少なくとも生きることの半分は仕事で成り立っています。仕事をどのように考えるかはとても重要だと思います。

働き方「働くことは万病に効く薬」
 働くことが薬だということをつくづく感じます。私は23歳でこの仕事に就いてから現在まで、病気で休んだことは1日もありません。本当を言うと、休めなかったのです。とても小さな会社でしたから、私が休むと仕事が止まるのです。風邪をひこうが、少しぐらいの怪我なら休むことはありません。明日早く会社に出なければなりませんから、夜遅く飲みまわることもありません。
 お陰さまで現在もとても健康です。仕事をしなければならないという意識が、私を健康にしたのです。私から仕事を取ったら、ぐうたらをして食べ過ぎや飲み過ぎに成り、たちまち不健康になるでしょう。だから私は死ぬまで働くつもりです。社員の皆さんにも私と一緒に、死ぬまでこの会社で働きましょうと呼びかけています。

働き方「私たちは自らの心を高めるために働く」
 私はレベルの高い物づくりがしたいと考えて、飛行機会社に入社しました。ところが父に言われてやむなく3年で辞め、現在の会社に入りました。パートさんが数名の家内工業でしたから、夢や希望もなくひたすらお金を稼ぐために働きました。
 従業員がパートさんだけの内は良かったのですが、正社員を採用するようになると悩みました。どのように話したり、教育して良いのか分かりません。仕事とは金儲けだと考えていた自分には、仕事の意味や目的を社員さんに話すことが出来なかったのです。仕事には理念が必要だと教えられ、理念の勉強がスタートしました。それから20年近くたち、ようやく仕事の意味が理解できるようになりました。まだまだ道途中です。これからも勉強して行きます。

働き方「働くことが人をつくる」
 現在の仕事のスタートは、お客様から金型を貸してもらい、材料は支給で言われたとおりに加工するだけでした。金型を作る必要に迫られ、見よう見まねで作るようになりました。CADもその一環で覚えました。仕事が減ってきたので、営業に出るようになりました。営業トークもなんとか少し言えるようになりました。
 朝礼などで全く社員さんに話せなかったのに、今では結構偉そうにしゃべっています。仕事のために仕方なしにやったことが、とても役に立っています。働く場が人間をつくる道場だと感じています。