会長ブログ

生き方12

生き方「働く喜びは、この世に生きる最上の喜び」
 23歳でこの仕事に就いて以来、早45年が過ぎました。その間いろいろなことがありました。重大なプレス事故が発生し、危険な仕事に就いたことを悔やみ、辞めてしまいたいと思ったことが再三ありました。将来を期待していた人が突然辞め、朝礼でお別れの挨拶をした時、悔しさと悲しさで声が出なくて、何度も言いなおしたこともありました。安値でしか受注できず、こんなに儲からない商売で将来はどうなるのだろうと、不安にかられたこともありました。
 しかし45年もたつと少しずつ良くなり、任せる人も出てきて1年半前に社長を交代することが出来ました。いつまでも社長を続けてはいけないとの思いで交替したのですが、いざ社長を辞めると状況の急変に驚きました。毎日していた面談や、朝礼で話すことは出来ません。営業に行かないし、訪問される方も極端に減りました。忙しいけれど、仕事を奪うことに成るので現場の仕事はできません。
 そこで皆さんの邪魔にならない仕事として、緑地帯の塾木の選定と花壇の手入れをしています。毎日ではありませんが、体を動かしていると気分よく、体調も良いような気がします。毎日何度も工場を見て回りますが、皆さんが仕事に頑張っている様子を見るのがとても楽しみです。過去の苦労がこのように成果を出していることに、とても喜びを感じます。事業の承継はある程度経過しましたが、資本の承継は始まったばかりです。これは難しく、後10年くらいかかるのではないかと考えています。

生き方「お釈迦様が説く六波羅蜜を心に刻め」
 悟りにいたる修行として次の6つ、すなわち「布施」「持戒」「精進」「忍辱」「禅定」「智慧」をせよとのお釈迦様の教えはとても腑に落ちます。塾長からこれを教えてもらう前まで仏教は抹香くさく、意味のわからないお経を唱えるだけの不可思議な存在でした。方法まで示してくれる、とても科学的で哲学的な教えであることに気づきました。
 順番も大切ですね。まずは世のため人のために思いやりの心を持つこと。そして自分の煩悩を抑え、自律すること。そのようなきれいな心で努力すること。努力をすれば多くの困難に出会うけれど、負けない心を持つこと。1日に1度は反省し、軌道修正を行うこと。これらを長年続けると、いつかは本当の知恵に到達できると信じて、六波羅蜜を実践してまいります。

生き方「日々の労働によって心は磨かれる」
 仕事を始めた頃と今とでは、仕事に対する考え方は全く変わってしまいました。初めのころは仕事とはお金を稼ぐために、仕方なしにやるものでした。だから少しでも楽をしてお金を儲けたいと考えていました。そんな考え方ではお金が儲かるはずがありません。どうしたら儲かるのだろうと努力するうちに、徐々に考え方が磨かれてきました。
 お客様の役に立たなかったら仕事ではない、仲間と一緒に楽しく働けないと仕事は続かない、人間的に成長しないとこの2つはできない、そしてお金を儲けるより働くことに意義があるとの考えに至りました。これからも労働することを忘れずに、心を磨いて行きたいと思います。

生き方「労働の意義、勤労の誇りを取り戻そう」
 残業が制限され、有給の習得が義務化され、まるで働くことが悪であるかのような風潮に成ってきました。ラジオ体操や掃除は当然時間内で行うものだと思いますが、勉強会も時間内で行うことが要求されています。これではお金を出さないと、勉強はしないことになってしまいます。
 労働を時間で測ることに問題があります。労働は成果で測るべきです。時間を忘れて働いた時の喜びは大きいと思います。時間は有限ですから、家庭や趣味に割く時間をしっかりと確保した上で、労働に打ち込める環境をつくっていきたいと思います。

生き方11

生き方「うれしい時は喜べ、素直な心が何より大切」
 自分の感情をそのまま表に出すのは、大人として恥ずかしいことです。特に負の感情は表に出してはいけないでしょう。部下の失敗に怒りの感情を出してはいけませんし、自分の立場が悪くなった時に落ち込むようでもいけません。でもいつも能面のように無表情では、周りと上手く行きません。嬉しい時は共に喜び合いたいものです。お互いに喜ぶことで仕事にやる気が起き、さらに努力することが出来ます。
 素直な心とは自分を成長させ、周りの人を幸せにする心の事だと思います。謙虚に人から学び自分を成長させて、人の役に立つ人に成りたいと思います。

生き方「トルストイも感嘆した仏教説話が描く人間の欲深さ」
 死や病気から追い立てらながらも、ひたすら欲望を追い求める人間のあさましさを例えた仏教説話を教えていただきました。かつてなら死は縁遠いものでしたが、古希にもなると現実味を帯びたものになってきました。
 いつかやってくるその時に、敢然と受容できるようになりたいものですが、あれもやりたい、これもやりたいと欲望が渦を巻いています。もっとジタバタしなければ、そのような境地には近づけないものだと思っています。

生き方「人を惑わせる三毒をいかに断ち切るか」
 怒り、貪欲、ねたみの三毒ほど自分をダメにするものはありません。怒りの感情は周りを傷つけると同時に自分を傷つけます。怒りは傲慢から起きます。身勝手な思いが怒りとなって出てしまいます。怒りの感情が出てきた時は、自分が傲慢になっていると思うようにしています。
 貪欲も自分のおごりです。決して必要としていないのに、手に入れることで自分の虚栄心を満たそうとしているのです。無くても不自由はないのに、無いことが自分の心を苦しめるのです。もし手に入れてももっと良いものがほしいと、きりがありません。
 ねたみの感情も非常に根深いものがあります。自分が人より劣っていることに我慢がならないのです。しかしすべてにおいて人より勝ることは不可能です。あるところにおいては負けているけど、別のところでは勝っているのが普通なのです。正直に劣っていることを認め、克服する努力をすればよいと思います。
 三毒を塾長から教えられて以来、怒りの感情はあまり起きなくなりました。腹立たしいことがあった時は、自分の行いが悪かったせいだと反省するようにしています。他人をうらやむ時は、近づけるよう努力すればよいだけだと思うようにしています。しかしあれもしたい、これも見たい、これも知りたいという欲求はなかなか消えません。

生き方「正剣を抜いたら成功、邪剣を抜いたら墓穴を掘る」
 邪剣は当たるを幸いバッタバッタとなぎ倒すかもしれませんが、しまいには使い手までも傷つけてしまうのでしょう。私利私欲のよこしまな思いは誰からも賛成されません。正しい思いは多くの人から支持されて、最後には成功するものだと思います。また宇宙には万物を生成発展させる大いなる意志があり、正しいものを援助すると思います。

生き方10

生き方「つねに内省せよ、人格を磨くことを忘れるな」
 人格は経験と反省で磨かれるものだと思います。何事も経験しなければ自分のものにはなりません。人から聞いたり、本を読んだだけの知識では、人格を磨くことはできません。自分が身をもって体験したことだけが、自分の身についてくるのだと思います。
 しかし経験した後に自分を振り返る内省の時間を持たないと、その経験が真に役に立つものとは成りません。弊社では毎日のように不具合が発生します。思い違いやうっかりして不具合が発生するのは仕方がありませんが、同じ不具合を繰り返すのはよくありません。同じ不具合を繰り返す人には厳しく注意しますが、それは深く反省して、二度と出さない工夫をしてほしいからです。
 人間の生きる目的の一つが人格を磨くことであるのは、間違いないと思います。毎日のすべての体験を振り返り、あの時はどのように行動すれば良かったのか、もっと違う言い方はなかっただろうかと振り返って、人格を磨くことを忘れないようにしていきます。

生き方「心を磨くために必要な六つの精進」
 仏教には彼岸にいたる道として六波羅蜜があることを、塾長から教えていただきました。すなわち布施・持戒・精進・忍辱・禅定・智慧の六つです。ここでさらに精進には六つあると説かれています。①誰にも負けない努力をする②謙虚にしておごらず③反省ある日々を送る④生きていることに感謝する⑤善行、利他行を積む⑥感性的な悩みをしない、の六つです。
 精進と聞くとひたすら努力をするイメージですが、謙虚でなければ努力していることにおぼれて不遜になる可能性があります。また反省をしないと努力の方向性を見失う恐れがあります。生きていることに感謝しないと努力は続きません。努力の目的が利己的なものになってしまうと、その努力は価値の無いものになってしまいます。努力の結果を悔やみ、努力の今後の成果を恐れていては本当の努力はできません。このように精進の詳しい内容を教えていただいたのですから、少しでも取り入れて行きたいと思います。

生き方「幼い心に感謝の気持ちを植え付けた隠れ念仏」
 真宗のお葬式では通常仏説阿弥陀経と正信げが唱えられます。私はお経を持参して、阿弥陀経は字句を追い、正信げは導師と一緒に読むようにしています。内容は難しくてほとんど理解できませんが、お経とは故人の冥福を祈るとともに、今ここにいる我々が幸せに過ごすための要諦を説いているように感じます。
 何百年にわたって伝えられてきたお経を勉強してその精神を理解し、毎日感謝して生きるよりどころにしたいと思います。

生き方「どんなときにもありがとうと言える準備をして置く」
 自分にとってありがたいことがあると、ありがとうと感謝できますが、有り難くないことが起きた時はついつい不満に思ってしまいます。しかし自分にとって良くないことが、後で自分の役に立っていることがよくありました。有る研修で厳しく注意されたことがありました。その時はとても腹が立ちましたが、いつか見返してやるぞと決意したことで成長できたように思います。また一番の得意先の受注が1年で10分の1にまで減った時は、会社がつぶれるかもしれないと必死の思いで営業に回りました。そのおかげで得意先が分散し、経営の安定につながりました。
 万事塞翁が馬ではありませんが、何がよくて何が悪いのかは後に成らないと分かりません。悪いことが起きた時は、それは自分をよい方向へ変えるチャンスだと思いたいと思います。

生き方9

生き方「国際問題、国家間の摩擦も単純に発想してみる」
 古来より日本は中国や韓国から多くの文化を吸収して、独自の文化を作り上げてきました。漢字や仏教、儒教など今でもその影響は色濃く残っています。経済関係においても日本と中国・韓国の結び付きは深く、貿易総額は30%を越えています。
 このように近い関係にありながら、その関係はぎくしゃくしています。南京事件や靖国神社参拝、慰安婦や徴用工、竹島や尖閣諸島など多くの問題が立ちはだかっています。両国政府が一方的に日本を非難し、日本政府は対応に追われているように見えます。
 中国や韓国はそれぞれの政権の安定のために、これらの問題を利用しているように見えますが、日本政府のこれまでの対応もあまり良くなかったと感じています。また我々もこれらの問題をしっかりと調査し議論しあって、何が正しくて何が間違っているのかを明らかにすることが必要ではないでしょうか。何も知らなかったら、相手から非難されれば謝るだけになってしまいます。
 昨年の中国・韓国からの訪日客はそれぞれ700万人を超え、全訪日客3000万人の半数を占めました。両国とも日本に魅力を感じていることは間違いないと思います。お互いが交流する機会を増やし、もっと理解し合えるようになりたいと思います。

生き方「外国との交渉は常識よりもリーズナブル」
 上海や深セン、バンコクに進出した日本企業を訪問したことがあります。国民性や文化の違いがあり、経営の難しさを感じました。中国ではなるべく支払わないことが美徳だと聞いて驚きました。うまく行っている企業はその国の事情をよく理解したうえで社員教育を行い、経営理念を浸透させているようようです。
 外国の企業と交流するチャンスは現在のところ全くありませんが、もしそのような機会が来たならば、人間として正しいかどうかを判断基準にしていきたいと思います。

生き方「日本人はなぜその美しい心を失ってしまったか」
 塾長はいつも謙虚であることを強調されています。あれだけの大企業を二つも作りながら、盛和塾や京都賞などのボランティアをされています。大企業の不祥事を見ていますと、過去に大きな業績を上げられた経営者でも、傲慢になりそれに胡坐をかくと必ず転落して行くようです。今大きな話題になっているカルロス・ゴーンさんもそうだったのかなと感じています。
 会社では家内を除き、私に意見する人はいません。それに決して甘えることなく、自分の能力は天からの借り物と思い、この会社のためにできることを行動してまいります。

生き方「リーダーには才よりも徳が求められる」
 才よりも徳が勝る人を君子、才の方が勝る人を小人と言うそうです。昔私はこれが分かりませんでした。何をするにも必ず才が必要で、徳はある程度あればよいと考えていました。そうではないのです。徳より才が大きいと間違って使われ、周りや自分自身に対しても大きな害を及ぼすのですね。
 本を読み知識を増やして見識を磨き、多くの経験を通して能力を鍛えることは大切ですが、それにもまして天の道や人としてのあり方を探求せねばなりません。

生き方8

生き方「ただいま、このときを必死懸命に生きる」
 ただいま、このときを必死懸命に生きているかと問われたら、残念ながらハイそうですと答えることはできません。あれをしよう、これもしたいと思ってはいるけれど、過去の惰性に流されています。
 今日1月5日は仕事始めの日でした。数年前から仕事始めには、色紙に今年の抱負を書いてきて、それぞれがみんなの前で発表しています。私は漢字一文字で「望」と書きました。望むとか願うという意味です。
 みんなが必死懸命に生きる、立派な企業になりたいとの思いを望に込めました。自分の分に応じて生きるのも一つの生き方ですが、盛和塾で勉強するようになってはるかな高みを目指す方が、より楽しいのではないかと思えるようになりました。
 塾長は「ただ無為徒然に過ごすのは、宇宙の意に反した生き方だ」と言われています。何の思いもなく、漫然と過ごすようでは人間らしい生き方とはいえません。ただいま、このときを必死懸命に生きる生き方を社内に広めて行きたいと思います。

生き方「好きであればこそ、燃える人間になれる」
 好きなことを仕事に出来る人はまれではないでしょうか?ほとんどの人は親がやっていたとか、たまたま応募したら採用されたとかで、偶然にその仕事に就いた例が多いと思います。私も親から仕事を継ぐように言われ、おもしろかった飛行機の仕事を辞めて、プレスの仕事に付きました。
 同じことを繰り返す単調な仕事で、しかも非常に低価格でした。何とかこの状況を打開したいと思い、省力化設備を入れたり、金型の製作を始めたりして仕事の内容を少しずつ変えて行きました。徐々に人も増え、指導教育する機会が増えて来ました。
 金型の設計は面白く、思い通りのものが出来た時は達成感がありました。また指導や教育の難しさは現場作業以上でしたが、育ってくれた時はとても嬉しいものでした。最初は好きでもなかった仕事は、必死に取り組んでいくうちに大好きになっていました。
 好きか嫌いかは、やってみなければ分かりません。たとえ嫌いであっても、精魂傾けて必死に努力するうちに、必ず好きになっていくのではないでしょうか。我社の社員さんはこの仕事が好きだと思いますが、必死に努力することで、さらに好きになってもらいたいと思います。

生き方「自分に打ち勝ち前に進め、人生は大きく変わる」
 自分の最大の敵は自分です。やらねばならないのに、他の誘惑に負けてしまい、やるべきことを後にしてしまいます。ちょっと頑張ったくらいで、ある程度やったからこれぐらいにしておこう、などと途中で辞めてしまったりします。
 自分に打ち勝つには、習慣化するのが良いと思っています。仕事前にトイレ掃除をおこない、13の徳目に記入するため毎朝5時に起床することに決めました。最初は目覚ましを掛けてもなかなか起きることが出来ませんでしたが、今では習慣となって目覚ましより必ず早く起きます。このような簡単なことから始めて、自分に打ち勝っていきたいと思います。

生き方「複雑な問題も解きほぐせばクリアに見えてくる」
 企業は常に多くの問題を抱えていますが、今大きな問題になっているのは、働き方改革と採用難ではないでしょうか?我々中小企業にとってとても難しい問題です。しかしきちんと対処しないと我々の明日はありません。
 この二つの問題は我々に、働く時間を減らして待遇を改善し、魅力的な職場にしなさいと要求しているのです。そのためには他社と差別化された商品・サービスで高収益企業にならねばなりません。どうしたらそのような企業に成れるのか、経営者と従業員が一体となって考えて行きたいと思います。