レーザ加工
レーザ光が熱エネルギーに変換され、レーザ照射部の熱で組織変化や溶解、蒸発が生ずるプロセスを利用する加工技術です。
レーザで穴あけ、切断などの加工を行うことができ非常に優れた加工技術です。
レーザ加工の特長
レーザ加工は金型なしでどんな形状でも切断できる加工法です。レーザ加工はその名のとおり「レーザ光線」という極めて細い光線で切断箇所をその形状に一筆書きでなぞりながら切っていきます。そのためにどんな形状でも正確に切ることが出来るのです。
窒素加工のメリット
レーザガスと窒素ガスを使用し無酸化切断する加工方法です。主にステンレス材を切断する時に使用しますが、切断面は綺麗に加工できます。鉄に使用することにより酸化皮膜が付着しないため塗装やメッキのはがれがなくなります。
レーザ複合加工とは
レーザ加工機、タレットパンチプレスにはそれぞれ特徴(長所、短所)が有り、一台(レーザだけ、又はタレパンだけ)の加工機で全部の加工を行うには、コスト的、品質的(加工精度等)に無理がありましたが、それを解決する方法としてレーザ複合加工があります。レーザ複合加工とは一つの製品を作るのにその製品の各要素(継ぎ目の無い滑らかな端面や真円度の必要な孔等)が求める機能を実現するために、それを加工する工程を最適化する加工法です。具体的に云うとベアリング等の真円度の高い部品が入る孔はタレパンで、人の手が触る等タレパンの追い抜き跡や裏面のバリを嫌う箇所はレーザで加工する加工法ということです。
例
- 加工の何割かをランニングコストの低いタレパン加工に変えることでその製品の加工費が下がります。
- 真円度を出すためにリーマー等の後加工が必要な製品は、リーマー工程を省略出来るので加工費が下がります。
- タップ加工も同時に行うことができます。(タップ加工は転造タップになります)
メタルエンジニアのレーザ複合加工機
レーザ複合加工機
レーザ出力 | 2.7kW |
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プレス能力 | 220kN |
加工サイズ | 4’X8’まで 鉄 t0.5~t9.0 ステンレス t0.5~t6.0 アルミ t0.5~t3.0 |
備考 | 自動搬送装置付 タップ機能 M3~M8 |
特長
ツインタワー搭載による24h連続運転が可能です。
加工後シートマスターによる製品の搬出が可能です。
特殊金型にも対応(バーリング加工、ダボ出し加工等)
バーリング加工
製品を筒状に絞る加工方法で、タッピング処理の際にネジ山を増やすためにおこなわれます。主に板厚の薄い板厚の製品にタップ加工をするために用いられます。
ダボ出し加工
ダボ出しは専用の金型を使用し製品の表面に球状の突起をつけるための加工で、ハーフパンチまたはハーフシャーを指します。
レーザ単体機
レーザ出力 | 3.2kW |
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加工サイズ | 5’X10’まで 鉄 t0.1~t16.0 ステンレス t0.03~t12.0 アルミ t0.5~t6.0 |
備考 | パイプ加工機能付 |
特長
カッティングヘッドが移動することにより製品に裏傷がつきません。
極薄物から厚物までの加工が可能です。