曲げ加工とは
切断加工、パンチング加工、レーザ加工を施したワークを、それまでの平板から三次元形状(立体)にするのが曲げ加工です。
曲げ加工とはV型のダイの上に板材を乗せ上からパンチで押して任意の角度に板材を変形させる加工です。複雑な形状の製品の場合この曲げ加工をいかに旨くやるかによって製品の出来具合が決まると言っても過言ではありません。
L(エル)曲げ
製品をL形状に加工する。また、ただL型形状にするだけではなく必要に応じて内、外側のRを任意のRにすることもできます。
コの字(このじ)曲げ
コの字形をした同一方向への2辺の曲げ。曲げ幅は3000㎜
※立ち上がり高さなどに関しては別途ご相談下さい。
Z(ゼット)曲げ
2辺の曲げで、曲げ方向が逆になるもの。
※段になる部分の高さに関しては使用金型などによって制限がありますが、加工方法を変えることによってできるものもあります
U(ユー)曲げ
U 字型をした同一方向への2辺の曲げ。下記のように穴と穴の同芯度を出すことも可能です。
特殊加工
ヘミング加工
ヘミング加工は板を折り返して曲げる加工のことです。
レーザの切断面などは基本的にバリをとっていますが、人の手が触れるような箇所であればケガをする可能性がないとは言えません。他にも板厚だけでは強度がたりない、デザイン的に切断面を見せたくない場合などに有効な加工方法だといえます。
曲げキズのない加工方法
曲げ加工は上型と下型で鉄の板を曲げていくのでどうしても下型の跡がついてしまいます。曲げた箇所が製品の外に出てしまう、引っかかりのないほうが良いなど、ほとんどデザイン的な観点からですが曲げキズのないものが必要なときがあります。
当社ではシートを使ってその問題を回避しています。
メリット/加工後に曲げキズの除去を行うよりコストが抑えられます。
R曲げ加工
ブレーキ曲げ工程では2種類のR曲げ加工を行っています。一つがパンチを必要なRに加工した金型自体を作って加工する方法。
もう一つがパンチで何回もワークを突いていく加工方法です。金型自体を作り加工する方法に比べて、精度、作業速度は落ちますが、製品の自由度に縛りがありません。
BEND CAMの活用
ブレスブレーキマシンを使う前にbencamを利用することで、曲げ工程の事前シミュレーションを確認でき、段取り時間の短縮それによりミスを最小限に抑えることができ、複雑な曲げ形状への対応をしております。